20代で隠居 レビュー&感想
要所要所で感想を書いていく。
p.29
江戸時代では、「隠居」は遊びの達人と言われ、若者の憧れだったという。
今ほどやることがない時代には、やることがある、やりたいことがあるということ自体が憧れの対象だったということを知り
驚いた。江戸時代の話はやや真偽不明だが、隠居というとふつうはネガティブな印象を受けるので、視野が広がった。
p.30
著者とラジオの距離感がいい。ラジオはテレビほど、感動や笑いや泣きを強要してるような演出はしておらず、
リスナー自身で考えなさいというような印象だと書いていて、なるほどなと思った。
僕は車乗るときにラジオ聞くぐらいで、川柳のコーナーが好きだ。ぼやき川柳ってやつ。
知ってる人いるかな。世の中に憂いてる人たちのぼやきを川柳にしたもので、まあ、ぼちぼち笑える。
p37
フルタイムで労働して、手元にたいして残らないなら、はじめからたいして働かずに手元に残らないほうがいいというのは
まさにその通り。所得税は累進課税だし、フルタイムだといろいろ引かれてしまう。
p154
東京では、「頑張る」と「無理をする」が同義ということに関して、まさにと思った。東京というか、日本全体そうで、都市部になればなるほどひどさが増し、東京は特にひどい。日本だと、沖縄がそのへんややゆるいが、内地企業に毒されつつあるのも事実だ。