しゃけぶろ

日本語教師。タイ・台湾・沖縄あたりを外こもり。国内外ライブレポ。チラ裏的ログ。

羽生結弦、北京オリンピック、男子フリー後2月14日の記者会見文字起こし。

 

 

終わったばかりの羽生結弦記者会見を文字起こししました。

 

羽生「密を避けるために会見にしました。

ネイサン・チェンは4年前のことを克服し、素晴らしい演技だった。金メダルはすごいことですし。たくさん努力したんだと思います。前後しますが、大会の方々、ボランティアにも感謝したいです。氷に引っかかり、悔しかった部分はありますが、氷を作ってくださった方々にも感謝したいです。飛びやすい気持ちのいいリンクでした。この場を借りて感謝したいと思います。」

 

Q「リンクから離れてた間の気持ちの変化は?」

羽生「今まで頑張ってきたこととか、道のりのこととか、結果のことの価値とかいろいろなことを考えました。足首が痛くてあまりジャンプをしてはいけないんですけど、痛み止めを許容量以上に飲んで、今日ここで滑らせていただきました。僕は色んな人に支えられているんだなと。足首に関しても、ここ3日間でケアしてくれた方とかに本当にたくさん支えていただいているので、感謝したいです。

 

Q「フリーが終わったあと、氷に触れてどんな思いが?」

「実際に足を運んでくださった方があそこにいらっしゃって、自分の演技自体がベストなものではなかったので、残念な雰囲気に包まれなかったというか、それに感謝したいというか。カメラ越しにたくさんの方が応援してくださって、被災地の方も含めて、色んな国の人にも応援されてオリンピックならではだし、感謝したいなと。ちょっと苦労した分もあるんですけど、この氷に感謝したいです」

 

Q「4回転半のあと、考えさせてということで、どうなんでしょうか」

 

「言い訳臭いのは嫌なので、平昌のときもそうでしたし、なにかいうと嫌われるというのもありましたし、でも、事実でしたし。その捻挫のときもありましたが、今もドクターから安静にしてねとは言われるんですけど、朝の公式練習でどうしようかと思ったんですけど、注射を打ってもらって、滑ることにしました。いろんな思いが渦巻いた結果として、アドレナリンがすごく出た結果だと思います。いろんな技術を学んで自分のアクセルにつなげようと思ったんですけど、あのジャンプだからこそ綺麗だと思ってもらいたいし、思いっきり飛んで思いっきり早く死んで、僕の中では納得した4回転半だったと思います。

 

Q「実際滑ってみての感情は?」

 

「正直、本当は滑ってはいけない期間だったんですけど、滑らせていただきました。スケートのことを嫌いになることは、ありますし、いろいろ考えます。ちっちゃい頃とかに習ってたこととか、うまくなったなと思ったり、それを見ていただくのは楽しいと思ったり。またこれから練習していくなかで、いろいろ思っていくと思いますし。氷の感触とかを大切にしながら、滑っていきたいと思います」

 

Q「東日本大震災のときの被災者の方が、応援誌をつくってる坂田さんなどいますが、どんな受け止めですか」

 

「おめでとうにはならなかったかもしれませんけど、いろんなよかったという声を頂いて僕はある意味で幸せです。僕はみなさんのために幸せですし、いろんな気持ちのなかでフィギュアスケートというものに向き合ってますけど、なんか、東日本大震災のときも感じましたけど、なにかをきっかけとして、1つになることがどれだけ素晴らしいことかをあの震災から学んで、僕の演技がみなさんの心が1つになれたら、僕は幸せですし、もっと健康的になにかを犠牲にしない、幸せの方向だったら、幸せですし、光栄ですし、みなさんも幸せになっていただけたらと思います」

 

Q「王者として守るではなく、挑戦する。羽生選手にとって挑戦とは?」

「僕だけが特別ではなく、みんな生活のなかでなにかしら挑戦してるんだと思います。それが生きることだと思いますし。守ることも挑戦だと思いますし。守ることも大変ですし。だって、家族を守ることも大変ですし。何かしらすることが挑戦なんだと思います。僕も挑戦を大事にして、ここまで来ましたけど、みなさんも何か挑戦していただければなと」

 

Q「挑戦したオリンピックの満足度は?これから何をモチベーションに?」

「自分の演技は、ショートは、はっきり言ってすごく満足してます。何かしらトラブルがあったり、氷に嫌われたり、たまにあることなんですね。でも、世界観を大切にしながら、良いジャンプを飛べたということは、すごく満足です。サルコウでミスしたのは残念ですが、上杉謙信というか、自分が目指した天と地というか、生き様というか、得点は伸びませんが、どんなに表現うまくても、達成できたと自分で思っても、上がらないのはわかっているんですけど。下手だなと言われても、今回は9歳のときと同じフォームなんですよ。だから一緒に飛んだんですよ。最後に壁の上で手を伸ばしたのは9歳の俺で、羽生結弦としてこれで納得できてるんですよ。まだ4日しか経ってないので、わからないんですけど。あれが転倒だったとしても、いつか見返したときに羽生のジャンプってすごいねって誇れるジャンプだと思っています。

 

Q「北京に来ての印象は?中国のファンに何かお願いします。北京のオリンピックは最後か?」

「このオリンピックが最後かと聞かれたらちょっとわからないです。オリンピックって特別だと思いましたし、怪我してても立ち上がって、挑戦する舞台って他にはないので、すごく幸せな気持ちだったので、また滑りたい気持ちはあります。そうやって2万件のメッセージをもらったり、ボランティアも歓迎しくださったり、中国のファンもすごく歓迎してくれて、そうやったなかで演技できるのはすごく幸せだなって思いました。なんか本当にそんなスケーター、そんないないよなって思いましたし。羽生結弦でよかったなって思いました」

 

Q「次のゴールは?」

「今の気持ちをトータルして言うと、4回転半終わりたいという気持ちは少なからずあって、自分のプログラムを完成させたい。これから先、フィギュアスケートをやっていくとして、どういう演技を目指したいか、どうやってみなさんに見ていただくかとか。正直、混乱してるんですけど。でも、これからも羽生結弦として、羽生結弦が大好きなスケートを極めていけたらと思います。Thank you」

 

Q「連覇を失くすのが怖いと言っていたが、今の気持ちは?」

 

「これは泣かせにくるやつですかね?w とても重かったからこそ、自分が目指したものを探求できたと思います。報道の数も違いましたし、これで羽生結弦がいるんだと。こんなスケートがいるんだと注目していただけて、やっぱ羽生結弦うまいじゃんって。これからも応援したいという人がいて、だから羽生結弦がいるんだと思います。3連覇からは解放されたかもしれませんけど、僕はやっぱり2連覇した人間だし、誇りをもって胸を張って、明日の自分が胸を張れるように今日を過ごしたいです」