しゃけぶろ

日本語教師。タイ・台湾・沖縄あたりを外こもり。国内外ライブレポ。チラ裏的ログ。

京アニ事件にみる、一部日本人の中国語の加油の誤解

京アニ」火災、中国から寄せられた声「涙がとまりません」 励ましの言葉「加油」めぐりすれ違いも…(withnews) - Y!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190719-00000002-withnews-cn

 

中国人の友人に詳しく聞いてみたら、建物に対して加油(jia you,ジャーヨウ)は、使わないらしい。 辞書には、「頑張る」と「給油、油を入れる」 の2つの意味が載ってるが、給油の方の意味では、乗り物に使っている。

加油站,给车加油という言い方が普通のようだ。

じゃ、放火の時はどういうか聞いてみたら、向[建筑物]泼油!(建物に油を撒け!) 

とか把油泼上去!(油を撒け)とか浇油(油を注げ)とか

倒油!(油をかけろ)などというらしい。

上記の[建筑物]のところを京都アニメーションを意味する[京都动画]に変えて言ったら、悪い意味になることになる。

 

日本語で考えてみても、放火で「建物に油を入れろ」とは普通使わない。「建物に油を加えろ」も普通は使わない。かけろや撒けが普通だ。

 

 

京アニなら、「聲の形」や「けいおん!」は好きだったなあ。

と、言うわけで、加油!(頑張って!)

 

PS

中国語の読み方が気になる方は、Google翻訳で上記の中国語コピペしてもらえば読み方を意味するピンインが表示されます。